2011年11月14日月曜日

VPM pp.16-

好機とリスク


=====(嶋津コメント)=======
"Opportunity"に対する"好機"はPMBOKを参照しました.
BABOKでは,"機会"です.

ISOで統一してほしいモンです.ったくぅ.
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プロとしての雰囲気が醸成されるにつれ,局所最適化が必要になります.
プロジェクトの実践者たちは,プロ同士の協力が勢いづく時期に,
自分の好影響を広げるにふさわしく,
知識を高め,
技能を磨き,
自身の経歴を一歩進めるにふさわしい
好機を狙っています.

一方,本書ではこういう意味ではありません.


悪い慣例は定着しやすく,壁は簡単に作られる.

ビジネススクールとエンジニアリングスクールの切り離しは,
高等教育を行う大学や研究機関等ではじまりました.

新卒のエンジニアは,エンジニアリングの環境に配属され,他のエンジニアに囲まれて自分の立ち位置を決めていきます.

ちょうど,MBAを取得した人が,経営の非技術分野に配属されるのと同様です.

さらに,エンジニアリングとビジネスを担う担当者は,
多くの場合異なる建屋(もしくは離れたキャンパスや敷地)で仕事をします.

経営と技術の協業は,今のところ,必要性が強調されたり,そのための設備が用意されたりはしていません.

専門分野間の壁は,大きくなっています.
多くの企業では,組織構造は第二階層までは,技術と経営を切り離してマネジメントしています.
このため,技術系から経営系,もしくはその逆に経歴を繋ごうとすると,それまでの実績を捨てることになります.

従って,技術を専門にする担当者と,経営を専門にする担当者は,それぞれ別に顧客と折衝することになります.この場合,専門家同士互いを信頼しているけれど,顧客とどのようにコミュニケーションをとっているかは,実際は分からないわけです.

製造物の満足度が低い時など,互いに理解してきたことを交換したりすると,顧客からの「感謝が足りない」原因を特定できたりします.

過去の悪い慣例を取り除くことは,これらを認識することから始まります.


壁を壊す―協業と統合が作る未来


プロジェクトマネジメントとシステムエンジニアリングを統合することで,
プロジェクト活動を通して経営駆型技術選択を実現させる方法は
新しいものではありませんが
学界や,政界や,市場の場で,
新たな株式や投資を受け取ることです.

=====(嶋津コメント)=======
つまり,どういう方法だったら,人がお金をはらってくれるか,投資という方法で応援してれるか,技術者も考えなさいと言うことです.
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いくつかの高名な大学では,MITやスティーブンス工大やスタンフォードがそうですが,
プロジェクトマネジメントとシステムエンジニアリングの調整プログラムを
を提供していたり,積極的にその準備をしています.

INCOSEが提供するシステム・エンジニアリング専門家,同証明(certification),
同承認(recognition)は,よく検討された成長戦略になっています.
システムエンジニアリングの役割を明らかにし,その意義を認識するようにできています.

=====(嶋津コメント)=======
これは,みなさんご存知の,ASEP CSEP ESEPのことです.
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SEIは,組織システム開発プロセスの成熟度をアセスする
そして
これまでに述べた統合作業プロセスをプロジェクト体質としてだけでなく,
全社的な文化として定着させるための
フレームワークを提供しています.

さらに
SEI-CMMIは,エンジニアリングマネジメントの専門性とプロセスを混ぜ合わせることを推奨しています.

本書の最大の目的の一つは,個々人における幅広い協調作業と専門分野間の協調作業を
奨励することです.


この変化は,研究機関における歴史的な壁を取り払っていっているが,
真の変化の役割を担うものは,この本の読者,そう,君たちです.

キミたちは,複雑なシステムを極めるための技能を得ることだけではなく
事業の成功 (the payoff) を実現することに,強い歓心があるのだからね.


事業の成功: 実績の向上

=====(嶋津コメント)=======
"performance""はPMBOKでは実績
BABOKでは,"性能"もしくは"パフォーマンス"です.

めんどくせっぇぇぇぇぇ.
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ほぼ最大限の生産性の改善策は.
慣例上の技能訓練や,パソコンやナレッジマネジメントの資産増強
に基づいて
これまでに述べてきました.

プロジェクトマネジメントと,システムエンジニアリングと,プロセス改善の統合は
プロジェクトの実績を向上させ,昇進を約束する
将来のトレンドとして,広く認識されつつあります.

前向きな考え方をする組織は,
これを前提として新たな屋台骨据えています.

このことは21章で焦点を当てています.

=====(嶋津コメント)=======
どうしても,アメリカ人は,
どうやったら昇進できるか.
お金持ちになれるかということにプライオリティがありますね.

わたしは次のセリフが好きです.

金を残すは下.
仕事を残すは中.
人を残すは上.

人のために生きる人生って悪くないと思っています.
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