2011年5月22日日曜日

ソフトウエアの部品化

先日のソフトウエア工学の授業で,ソフトウエアの部品化の話をしました.

授業の最後に受講生に実施していただいた書き物を読んでいて,
気づいたことがあります.

ソフトウエアの部品とソフトウエア製造用のツール(やフレームワーク)を混同している人が多いんだなってことに.

というかぁ,
わたしの視野狭くて,その辺を整理した話になっていないかったようです.

CORBAやCSSは,
CORBAがプログラム作成用のフレームワークであり,
CSSがホームページ構築用のテンプレートであるわけですが,
両者とも,
作成するものを一定の枠にはめて,
一定の品質のものとして,
短時間に作成するためのツール,
つまり,効率的に対象を作る道具です.

これに対し,「部品」は,
(こういう道具を駆使しして)作成されたアウトプットです.

前者は,
完成したシステムには組み込まれませんが,
後者は,重要な要として存在します.

ねじだって,おーーーーー昔は,
職人が,とんてんかんやって作っていたことでしょう.
時代が進み,
金型ができ,その中に溶けた金属を流し込むことで
同じ品質(同じ形)のねじが短時間に作成できるようになった.

この文脈だとCORBAやCSSは,金型に相当します.

わたしの問いは,
ソフトウエアに「ねじ」のような,独立性と普遍性が高く
簡単確実に流通できる「部品」が存在するのか?
でした.

また,本来ソフトウエアにそんなものが必要なのか,
存在すべきか
という問いも加えられていました.

考えはいろいろ錯綜します.

あちこちで,社会問題級のトラブルをおこしているソフトウエア.
また
そこまで大問題にならなくても,それを発生させまいと
奮闘しているプログラマの業務は過酷を極め,
新3Kと呼ばれる.

高品質な「部品」が製造され,
それを統合することでシステムが完成するという
機械システムと同じメタファを使えたら,
今のような混乱は,多少は起こせずに済むのではないか・・・・

そんな発想の一方,
もともと形の無い,ソフトウエア.
ハードウエアのように「つなぐ」必要性は,
本来の構造上は,,,,,,無い.

ブログのようにつらつら書いていけば,
なんとなく動く.

で,トラブルが起こる.

では,やっぱり構造化だ.
部品化だ.

でも.本来・・・・・・・・・・・・


ぐるぐる回る.



情報システムは,どの産業でも根幹を支える道具.

かっこいいプロが,飛び回る世界にしたい.

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